リウマチ科

関節リウマチは関節の炎症を主にした、全身性の炎症疾患であります。そして、関節変形や骨密度の低下、その他の臓器障害に伴って日常生活の低下や社会的不利益を余儀なくされる非常につらい運動器疾患の一つです。関節リウマチにおける関節病変は股や膝関節などの大関節より手指、手関節、足趾など小関節に好発します。最近では採血やエコー、MRIなどの検査方法の進歩により、早期診断、早期治療が可能になりつつあります。かつて、関節リウマチは原因も不明で治療法もほとんどなく「治らない病気」でした。しかし、現在では、まだ完全とは言えませんが、かなり原因も解明され早期からきちんと治療をすれば「寛解」(ほとんど治った状態)に持ち込むことが可能となりました。
新しい薬や、点滴、皮下注射剤そして関節の動きがわるくなる拘縮を予防するために運動療法を含めたリハビリテーション治療を組み合わせて早期から治療を行うことが、最終的に、患者さんへの負担が少ないということもわかってきました。

当院では関節リウマチという疾患にだけ目をむけるのではなく、患者さんの病態や生活様式、スポーツ、趣味、職業等の社会的背景も踏まえて治療を行うことを心がけております。